2014年09月17日

福井まで



今日は、朝から福井県まで車で走り、只今和歌山に到着しました。

小さい頃から私を我が子のように可愛がってくれた叔母が12年前に亡くなり、

子供が居ない叔父がその後も独りで暮らしていたのですが、

先々月亡くなったらしいのだが、叔母方の身内は全く知らず、

先日、たまたま従姉妹が福井に行った際に叔父の死を知り、

急遽、娘と息子も休みを取り、福井までお参りに行って来ました。

子供の居ない叔父叔母は、今から19年前に自分の会社を私に継いで欲しいと言ってくれ、

私も福井で半年間、後継者として働かせてもらいました。

しかし、やはり積み重ねてきた理美容業界を捨てきれず、

『やっぱり理美容業界で勝負したい』と後継者を断った際も、

叔父は『解った。直ぐに帰って店を出せ!』と本当は継いで欲しいのに、私の気持ちを優先してくれ、

その後も、応援し続けてくれた優しい叔父叔母でした。

しかし、先程も書いたように、叔父叔母には子供が無く、

更に叔父は、昔よく有った姓だけを継いだ養子。

これで、先に亡くなった叔母と共に無縁仏になるはずが、

叔父だけ叔父の身内により養子に出る前の元々の先祖の墓に葬られたらしく、

そうなると、和歌山から嫁いだ叔母は、誰一人身内の居ない福井の田舎の墓地に、

独りぼっちで眠ることになる話を聞きつけ、

それだけは我慢出来ずに、位牌と分骨されず放置されていた遺骨を、

和歌山に連れて帰って来てしましました。

家系を継ぐ者の居ない叔父叔母の家は、噂では国に没収され、

取り壊され、更地になるとの事でした。

もし、従姉妹が叔父の死を知らなかったら、私も知る事も無く、

一人仏壇に残された叔母の位牌と遺骨は、どうなっていたのか?

しかし、叔父の身内は叔父だけ連れて帰り、

叔母を一緒に葬ってくれ無かった事実には、やはり悲しい気持ちになります。

叔父自身も、叔母亡き後も叔母を愛し続けてくれていたので、

叔父も悲しいと思います。

この先、何時になるか解りませんが、

出来る事なら、分骨だけでも同じお寺に眠らせてあげたいです。

それも無理なら、本来は良くないかも知れないけど、

まだ健在である、叔母の姉である私の母の近くで、私が供養をしていこうと思います。

でも、今日同じ集落のお婆さん達が、

叔父の最期の様子を聞かせてくれました。

今の都市部の近所付き合いでは考えられ無い、

昔ながらの田舎のご近所付き合いで、

皆さん叔父が倒れた際もご飯を作ってくれたり、

救急車で搬送される際も付き添い面倒をみてくれていたようです。

本当に有り難い事です。

また、皆さんこのままでは家と共に捨てられると、

叔母の位牌と遺骨の心配をしてくれており、

『おばちゃんも勝手に家に入れんし、供養する人もおらんし、家の外から拝んでたんやよ』と。

だから、『本当によく叔母ちゃんを迎えに来てくれた』と、皆さん喜んでくれました。

私も子供の頃から毎年行っていたので、今日会ったお婆さんは、知っている方ばかりでしたが、

昔から、行くと可愛がってくれた優しい良い方ばかりです。

お墓には、叔母の遺骨だけ眠っているので、

叔父亡き今『私も年に1回だけでもお参りに来ます』と言ったら、

『お花くらいは、気がついたらしてあげるからね』

と、またまた優しい言葉を下さいまいました。

日本人本来の心ですね。

私も、叔父叔母の生きた証しとなる為に、

そして、ご近所のお婆さん達のご恩に応える為にも、

更に頑張って行きますね!

ご近所の皆さん、この度は、本当に、本当に有難うございましたm(__)m

  

Posted by ZEAL at 01:55